2013年4月23日

(座席が動く)体感型の映画館がニュースに

NHK総合のニュースで(何度も)やってたんで。

NHKニュース 映画館に体感型の新システム
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130422/k10014102681000.html


立体的な映像に加え座席が動いたり水や風が出たりするなど、体感型の新たな上映システムが名古屋市の映画館に導入されることになり、内覧会が開かれました。
19時台のニュースから始まってその後のニュース番組でも何度も放送されてたんですが、なんでこれがニュースになるのか全然ぴんと来てません。(Web版のニュース記事では企業名もしっかり入ってますね)
NHK技研(放送技術研究所)の関連かと思ったけどそうじゃないようです。
この会社によりますと、こうしたシステムは韓国など海外の映画館ではすでに導入されているものの、日本では初めてだということです。
ということで、この会社が展開するシネコン(シネマコンプレックス)の広報報道みたいです。(誰得?)

素直な反応としては、3Dもそうなんですけど、これってコンテンツ次第ですよね。
テーマパークなどで常に上映されるものには向いていると思います。(博覧会でのデモ、TDLでのキャプテンEOみたいなもの)

座席が動く、風が吹くという意味では、宮城県旧唐桑町(その後合併して気仙沼市)の「津波体験館」で実際に経験をしています。

現在のURLはこちら。
唐桑半島ビジターセンター・津波体験館

唐桑町時代のページがまだキャッシュで残ってましたんでそこから引用。
津波体験館は、三陸海岸に特に関係の深い「津波」をテーマに、実際に即してストーリー化し、映像・音響・振動・送風等の強力メカを組合わせた、全国初の津波の疑似体験館です。
 ■ 時 間-約11分     ■ 座席数-56席
 ■ 時間帯-随時設定

明治三陸地震をベースにした映像作品で実際の地震(地震そのものの揺れは小さかった)、たいした揺れじゃないと思って安心していたら大きな津波が押し寄せて・・・というストーリー。
(3.11以前は「過去の出来事」としての津波でしたけど、まさか自分が生きてる期間にまた大きな津波が来るとは・・・)

他にも海底や地形を模した水槽に「揺れ」を与えることで、どのような仕組みで津波が発生するのかわかりやすい教材がいろいろあって、これなんかは今後に備える意味でも教材として活用すべきかと思います。
テレビで津波発生のメカニズムをいろんな映像を使って紹介してますが、実際に水を張った水槽で体験すればテレビ画面でわかった気になってるよりもずっと理解できますよ。


で、NHKのニュースに戻りますが、こんなところに伝聞(印象)情報。
映画館の入場者数はDVDなどの普及もあって伸び悩んでいるということで、この会社では今後、このシステムを全国に広げて入場者数を増やしていきたいとしています。

斜陽と言われ続けてきた映画館が「シネコン」で底を脱したというのが実際のところ。

朝日新聞社(Astand) WEBマガジン WEBRONZA+文化・エンタメ
【2011年・日本映画産業を考える】(1)急激に落ち込んだ映画産業は本当に危ういのか?
http://astand.asahi.com/magazine/wrculture/2012030200013.html
斜陽とも言われた映画産業が復活を遂げたのは、2000年代だった。この10年の年間平均入場者数は1億6099万人にまで増えた。

ニュースの文面には無いけど実際の放送(と動画)では「1950年代をピークに」となってました。
1950年代をピークに、その後映画館入場者数が大きく減ったのは、日本でのテレビジョン放送の開始(つい最近テレビ放送60年ってやってたのNHKじゃん!)、テレビジョン受像器の普及、テレビジョン放送のカラー化、ステレオ(音声多重)化、そして最近のハイビジョン化という要因をお忘れかと。

DVDやInternetでの動画サービス(NHKもNHKオンデマンドをやってますね)もあるんだろうけど、最近頭打ちになった映画館入場者数を上げたい、付加価値で入場料を上げたいという映画館側の広報を3分近い時間を使ってあえてニュース番組で放送する意味って何なのか。

加えて思うのは、ボストンマラソンでの爆破事件、容疑者の逃亡劇で騒いでるけど、なんでイラクやアフガニスタンで「日常化している爆破事件」は取り上げないんだろうと。アメリカが戦争を起こすまでは「日常」じゃなかったはずなのにね。  あと逮捕された容疑者の通っていた大学名がある時期から伏せられたのはなんでだろと思うのでありました。

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