2012年9月30日

NHK総合 - MUSIC JAPAN "ap bank fes '12"

NHK総合(地デジ)で放送している番組、MUSIC JAPANの特番をやってるので見ながら書いてます。

NHK深夜時間帯に音楽の特番というのは今までも何度かあって「たまたま」観ることがあったんですが、今回は "ap bank" という非営利団体の主催する「フェス」が取り上げられているわけで、最初は東北限定枠、NHK仙台放送局の番組なんだと思ってたら全国放送なんですね。

ap bank fes '12 Fund for Japan
http://www.nhk.or.jp/mj/special/20120929.html



音楽プロデューサー・小林武史とMr.Childrenの櫻井和寿が中心となって運営する、大規模な音楽フェスティバル「ap bank fes」。
今回は、東日本大震災をうけ初めて全国3か所での開催となった。静岡・つま恋での3日間、淡路島での2日間、宮城・みちのくでの2日間の合計7日間の豪華出演者による熱いライブの模様をお届けするとともに、ap bank fesから広がる様々な人々のつながりを追いかけたドキュメント(総合版とBS拡大版の2バージョン)を放送する。

【出演予定】Mr.Children、Bank Band 他
【放送予定】
 9月29日(土) 24:05~25:04 [総合テレビ]
ドキュメント「ap bank fes '12 Fund for Japan ~つま恋 淡路島 そしてみちのくへ 思いをつなげて~」
10月 6日(土) 21:00~22:59 [BSプレミアム]
ライブ「ap bank fes '12 Fund for Japan つま恋」
10月13日(土) 23:30~25:29 [BSプレミアム]
ライブ「ap bank fes '12 Fund for Japan 淡路島」
10月20日(土) 23:30~25:29 [BSプレミアム]
ライブ「ap bank fes '12 Fund for Japan みちのく」
10月26日(金) 23:45~25:44 [BSプレミアム]
ドキュメント「ap bank fes '12 Fund for Japan ~つま恋 淡路島 そしてみちのくへ 思いをつなげて・特別編~」

今回のNHK総合の放送を皮切りにNHK-BSプレミアムで各会場の様子を詳細で放送という大規模な編成です。びっくり。

"ap bank" についてはこちら。

ap bank Fund for Japan



「ap bankとは」
http://www.apbank.jp/about/whats.html
ap bankは、音楽プロデューサーの小林武史と、Mr.Childrenの櫻井和寿に、坂本龍一氏を加えた3名が拠出した資金をもとに、2003年に設立されました。ap bankの「ap」は「Artists' Power」のAP、そして「Alternative Power」のAPでもあります。
設立のきっかけは、2002年に小林の呼びかけにより、専門家や識者を講師に迎えて行われていた、環境問題に関する勉強会でした。ここで、預けたあとどう使われるかが把握できない一般的な預金に対し、自分たちのお金を環境や福祉など、自分たちの望む目的に生かしている「市民のためのバンク」の存在を知ります。

ap bank という組織の活動内容を紹介しつつ「フェス」の各地でのフェスの様子を折り込んだ番組なんですが、非営利団体にここまでコミットしちゃう番組を地上波で全国放送しちゃうNHKはある意味すごいことだと思います。深夜枠とはいえ、制約の多い地上波の全国放送なんですから。

あくまでも「音楽番組」ですから、というスタンスで、「被災地支援」という意味もあってのことなんでしょうが、出資を募るような側面を持つ組織を宣伝する番組をさらっと放送しちゃうんですからね。
(原発に反対するというスタンスは前面に出ないような番組にはなっていましたけれどもね)

こうした環境問題に関する番組は日曜深夜のドキュメント(NNNドキュメント)がかなり長いこと継続してやっていて、「日テレ唯一の良心番組」「日テレの免罪符」と勝手に呼んで応援してます。


NNNドキュメントとは
http://www.ntv.co.jp/document/program.html
「NNNドキュメント」は1970年1月4日にスタートした報道ドキュメンタリー番組です。
日本テレビと系列局29社が制作に参加し、39年間、社会の中で起きるさまざまな出来事に目を向けてきました。
これまでに、1970本以上を世に送り出してきた「NNNドキュメント」は「3分クッキング」「笑点」に続く、日本テレビでは3番目の長寿番組です。
「文化庁芸術祭大賞」「日本民間放送連盟賞最優秀」「放送文化基金賞本賞」の他、日本のTV番組としては初の受賞となった「国際エミー賞」を獲得しています。


閑話休題。で、NHKのこの番組なわけですが、音楽番組の皮を被った「3.11以降」を扱った社会番組になっていたわけで、よく制作でき、よく放送できたなと考えさせられたわけです。

3.11が地震と津波の被害だけだったら?自民党政権だったら?などと想像すると、やはり東電福島第一原発事故以降の「いま」だから制作、放送できたんだろうなと思った次第。

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