2010年11月27日

MATRIX mini-i (10) mini-iの改造版が発売に(BlackとBlueの2つのMod Edition)

MATRIX mini-iの改造版、ヤフーオークションには以前から出品されていましたが、販売代理店でもMATRIX mini-iの改造バージョンを販売するようになったようです。

TAM'S AUDIO


MATRIX "MINI-I" BALANCED DAC HIGH END MOD (BLACK LABEL EDITION) $740.00
http://coolfungadget.com/store/index.php?route=product/product&path=35&product_id=88

Introduction
- This is an custom upgraded edition of the award winning product Matrix mini-i DAC.
Modified Parts
- High end OFC (oxygen-free copper) toroidal transformer
- 1ppm TCXO
- Audio capacitors: Nichicon HD, Bubycon MBZ, Rubycon ZLG
- AD8599 x 3
- High end IC and other mod parts
- Free high quality COAX or XLR cable

MATRIX "MINI-I" BALANCED DAC HIGH END MOD (BLUE LABEL EDITION) $780.00
http://coolfungadget.com/store/index.php?route=product/product&product_id=89

Introduction
- This is an custom upgraded edition of the award winning product Matrix mini-i DAC.
Modified Parts
- High end OCC (monocrystal copper) toroidal transformer
- 1ppm TCXO
- Audio capacitors: Nichicon HD, Bubycon MBZ, Rubycon ZLG
- AD8599 x 3
- High end IC and other mod parts
- Free high quality COAX or XLR cable

"Black Label Edition" と "Blue Label Edition" の違いは、OFCトロイダルトランスか、OCCトロイダルトランスかの違い。

写真の通り、コンデンサも一通り交換されています。
ヘッドフォンアンプ部のニチコンFWがフィリップスBCに。
ニチコンFG(Fine Gold)のところも変更なんですね。



1ppm TCXOとニチコンHD35V470uF



以下はModをHackしてみます。
私の構成がこうなっていますんで、それとの比較で。(生産ロットによってコンデンサの種類が変わっていたりします)



平滑コンデンサ
Nichicon HD 25V2700uF → Nichicon HD 25V2700uF(スリーブ有りに)
オペアンプ
OPA275 x3 (OP3〜5) → AD8599 x3

画像の上側から
Nichicon FW 35V220uF x4 → Philips BC 63V220uF x4
Rubycon TZV 16V470uF x2 → Nichicon HD 35V470uF x2
Nichicon UD 16V100uF x12 → Rubycon ZA 16V100uF (105°C Ultra Low impedance)
Nichicon MUSE 10V100uF x4 → Rubyzon ??
Nichicon FG 16V330uF x3 → Rubycon MBZ 16V1000uF (105°C Ultra Low ESR)

基準の16Vに対して耐圧を上げて、ESR、インピーダンスの低いものに交換という感じでしょうか。(容量増は限定的)
チップ型コンデンサが多いので作業は大変でしょうね、と思ってみたりも。


kouさんが「マルチチャネルDAC制作記」(の旧ブログ) でクロックジッタ測定をされています。

(MATRIX mini-i のクロックジッタの結果と考察が書かれているので参考にさせていただきました)


 多分Matrix miniのジッタの主要因はDIRのSPDIF受信データからのクロックリカバリによるもので、CXOのジッタはそれに隠れてわからない状態だと思います。CXOの特性だけではこんなに広い周波数レンジに亘ることになるとは思えません。
 Matrix miniのDIRはAK4113で、データシートにはロージッタPLLと謳われていますが、具体的な数値は記載されていません。ASRCも入って無いと思います。実際には測定結果のようにあまり良くないのでしょう。8k~216kまでのロックレンジに対応するとあり、対応周波数の広さも災いしているのかもしれません。したがって推測が正しければCXOを交換しても効果は期待できないと思います。

私は測定環境が無いので追試することができませんが、チップ構成、価格帯(や用途)を考えれば無理が生じるのは当然かなと思います。
上記の改造版では、オリジナル($300)の倍以上の値段になるわけですが、そこまでしなくても、というのが正直なところ。$700クラスになると選択肢が他にも出てきますからね。

そういうわけで、私の場合はここまでやらず、いくつかのコンデンサを交換し、DAC後段のIV変換用のOPAMPを交換する程度にする予定です。
(改造版ではここのOPAMPが交換されていないんですけどね。なんででしょ?)

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