2012年8月31日

nyctaper : Los Lobos: July 11, 2012 Brooklyn Bowl

nyctaperでロス・ロボスのライブ音源がリリースされています。

nyctaper
Los Lobos: July 11, 2012 Brooklyn Bowl – FLAC and MP3 Downloads + Streaming Songs
http://www.nyctaper.com/?p=12114



SETLIST:
[Total time: 1:53:22]
01. [intro]
02. Canto a Veracruz
03. El Cascabel  [Lorenzo Barcelata]
04. La Pistola y El Corazón  [*]
05. [banter]
06. Los Ojos de Pancha  [Juan Romero]
07. Saint Behind the Glass
08. Teresa
09. [banter / tuning]
10. Chuco’s Cumbia
11. Will the Wolf Survive?
12. Angels with Dirty Faces
13. Wicked Rain
14. Short Side of Nothing
15. That Train Don’t Stop Here
16. One Way Out  [Elmore James / Sonny Boy Williamson]
17. Kiko and the Lavender Moon
18. [banter / tuning]
19. Let’s Say Goodnight
20. Ay Te Dejo en San Antonio  [Santiago Jiménez]
21. How Much Can I Do?
22. Not Fade Away  [Buddy Holly] [#]
23. Bertha  [The Grateful Dead] [#]
24. [encore break]
25. Don’t Worry Baby  [#]
26. Mas y Mas  [#]
* with Jolie Holland
# with Livingston Leo

たっぷり2時間弱。
音源はMP3だと195MBのZIPファイル。混んでなければさくっとダウンロードできると思います。

Wilcoもそうですが、Los Lobosのような古参バンドもこういう形でライブ音源をリリースしてくれるのはありがたいです。

日本だと未だに「撮影駄目」「録音駄目」が当たり前みたいですけど、海外だとそのへんが自由なのはなんででしょ?(そしてチケットが高い!)
YouTubeにスマートフォンで撮ったような演奏中の撮影動画が上がってたりしますし、「公認なライブ映像」でも観客が撮影してる様子が見られたりしますよね。(液晶ファインダーは邪魔とも言えるけど)

美術館での「撮影禁止」も海外の著名美術館(経験があるのはフランスとかイタリア)だと作品の前に椅子が置いてあったり展示物にここまで近づけるか!というぐらいに自由に鑑賞できて(フラッシュを使わなければ)撮影もOKなのに、日本だと行列になっての鑑賞。作品のそばや離れての鑑賞は無理(行列に遮られて離れて鑑賞できない)、そして撮影は駄目とか制約が多すぎです。

地元の県図書館は建築物として面白いんだけど、「誰もいないところ」でも館内撮影は駄目という制約があったりして変な感じ。もちろん外からの撮影は「自由」ですけど、「外から」エントランスを撮影してたら警備員さんに注意された経験あり。

個人の肖像権が〜とか、警備上の問題でとかだったらまだわかるんですが。
それでも前者はここ最近、厳しすぎる方向だと感じますね。普通に街角でスナップ撮影してたら盗撮!とか言われそうな風潮。写真から遠ざかっているのもそういう部分があったりします。

2012年8月30日

iMacの外付けHDD環境を変更 - SATA HDDケース CSG35SC

いままでiMacの外付けHDDにはSATA HDDをIDE(PATA)用のケースに入れてというアクロバチックなことをして使ってきました。
FireWire800のHDDケースが数少ないしあったとしても高いんで、内部のインターフェースががPATAのものをSATA変換基板を使ってという使い方。

iTunesのデータHDDとWindowsPC用HDDを新調。(2TBのHDDを2台購入)
http://tiiduka.blogspot.com/2010/11/ituneshddwindowspchdd2tbhdd2.html
MacのTime Machine用外付けHDDを変換基板を使って2TBに
http://tiiduka.blogspot.com/2010/08/mactime-machinehdd2tb.html

2010年に実施して今まで問題なく使ってきたんですが、MacOS Xのバックアップ機能 "TimeMachine" が動き出すと処理が重くなるという感じが強くなってきました。
当時の最上位モデルではありますが、5年も前のiMacなんで仕方が無いのかもしれませんが。
TimeMachine はとても便利な機能(差分バックアップを自動で取り、簡単に復元できるもの)なんで切るわけにもいかず、まぁこんなもんかという感じで使ってきた次第。

iMacとHDDケース間はFireWire800(IEEE1394b)なので高速だけど、HDDケース内ではFireWire800からPATA、変換基板でPATAからSATAへという処理になるので、SATA HDDの速度を活かし切れない状態だったと言えばいいのかな。

iMacの場合、私の2007年モデルではFireWire800とFireWire400のポートが一つずつ。(現行モデルにはFireWire800が1つとThunderboltという構成)
このままFireWireを使い続けるのか、導入コストの安いUSBにしちゃえば?という素朴な疑問も出るわけですが、USBの場合はどうしてもCPUへの負荷が掛かってしまうわけでこれは避けたいわけです。
(USBという規格をあんまり信用してないということもありますが)


次もやっぱりiMacにするんだろうし、現行モデルには辛うじて残っているFireWire800が無くなり「Thunderboltだけ」になったとしても、Thunderbolt→IEEE1394b変換アダプタを使えばいいだろうということでFireWire800ってことに。
(FireWireはSCSIみたいにデイジーチェーンできるんで「変換アダプタ」が1つあればFireWire機器を複数台接続できますんで) 

そんなわけで、センチュリーが発売していたHDDケースを購入してHDDケースの更新と追加をしてみることに。

センチュリー イッコイチBOX スーパーコンボ CSG35SC 




前述の通りUSBの外付けHDDが嫌いなんで、IEEE1394b(FireWire800)にも対応した3.5インチHDD用のケースです。
ファンレスのケースでIFがFW800対応となるとかなり限定されちゃうんですよね。なので3つ購入しました。(ヤフオクのセンチュリーアウトレットにて) 

すでに生産終了したモデルで、以下の後継モデルが出ています。
インターフェースがUSB2.0からUSB3.0に対応してます。

裸族の一戸建てスーパーコンボ FireWire800/400/USB3.0/eSATA(CRIS35EUF)
http://www.century.co.jp/products/pc/hdd-case/35satahddusb30/cris35euf.html

購入したセンチュリー CSG35SCは対応するSATA HDDが2TBまでのようでそこだけがネック。(後継モデルは3TB対応)ま、そのぶん安く買うことができました。(さすがに複数台となるとHDDケースに1万円/台は出せないです) 

試しにYanoのHDDケース(SATA変換基板使用)からHDDを抜いてCSG35SCに入れてみたら問題無く認識でき、ディスクチェックしても問題無さそう。
そういうわけで、iTunesのデータ(楽曲ファイル)用とTimeMachine用の2台をCSG35SCにしてみました。

Xbenchでの速度測定の結果は以下の通りです。(接続はすべてFireWire800です)
さすがに高速になってます。ありがたや。

iTunesのデータ用HDD(センチュリーCSG35SC+Western Digital WD20EARS-R)


TimeMachine用HDD(センチュリーCSG35SC+Western Digital WD20EARS-R)


以前のiTunesのデータ用HDDの測定結果(2010年測定のもの。ヤノ電器 METALWEAR+PATA/SATA変換+Western Digital WD20EARS-R)


前回の見直しがちょうど2年前。(夏のくそ暑い時期になんでこんなこと思いつくのかは謎)
HDDケースの寿命がどんなものなのかわかりませんが、PATA-SATA変換基板を入れた状態でほぼ毎日24時間動作してたわけで、丈夫なものですね。(ヤノ電器製だからこそなのかもしれませんが)

速度が必要なところに新しいケースを用いて、その他のデータ用にはヤノ電器METALWEARのケース+SATA変換基板+2TB HDDという運用にしようかと思っています。




2012年8月29日

消化映画 - 「ダークナイト」(2008年)

図書館でDVDを借りて視聴。

ダークナイト - goo 映画
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD12567/index.html

2008年の映画公開時に話題になりましたんで最低限の知識はありました。
この前(ダークナイト ライジングの公開日)のUSでの銃乱射事件でもジョーカー云々と報道されてましたしね。

  • 「バットマン」シリーズの映像作品であること
  • とはいえ、それまでのバットマンシリーズとは異なる作品であること
  • この手のアメコミ原作の映画らしからぬ「深いテーマ」があること

バットマンはプリンスが映画音楽を手掛けたティム・バートン監督の1989年版は観てましたし、以降の作品もテレビ放送があったときに録画するか、ながら視聴した記憶があります。
監督がクリストファー・ノーランになってからのものは初めてでした。

結論から書けば、やっぱり「ダークナイト」は別モノでしたね。
バットマン映画としては長い作品(152分)ですが、中だるみも無く一気に観れます。

カーチェイスアクションも楽しめたし(フレンチ・コネクション!)、やはり人間ドラマとしてよくできてます。なんでアカデミー作品賞にノミネートされなかったのか?という疑問の声が出て当然の作品だなと思いました。(原作がコミックスだからという理由だったけど、この作品以降はそういう差別はしないってことになった模様)

日本語タイトルだけしか見聞きしていなかったので「暗い夜」のダークナイトだと思ってたら、原題は "The Dark Knight" でぜんぜん意味が違ってました。ダークな騎士、闇の騎士ですね。こういう場合はカタカナ表記にせず、日本語タイトルをちゃんと付けた方がいいと思うんですが。
映画「プラトーン」の場合は発音がそもそもおかしくて("Platoon" だからプラトゥーンじゃないと)、日本語にそのものずばりの「小隊」という言葉があるのにね、というのと似た違和感を感じました。

閑話休題。「陰と陽」なんです、この話。
ゴッサムシティというバットマン共通の舞台、そこでは犯罪が多くて警察も汚職で・・・そんな中、悪と戦うバットマン、という設定は一緒。
武器が最新型になったとかスーツを新調したとかの話より、人間が追いつめられたときにどういう精神状態になって、どういう行動を取るのかということがテーマ。善悪の悪って何?悪ってどういうこと?どういう判断ができるの?観ている側を突きつけてきます。


ちょっと触れましたが、今回のゴッサムシティは「ニューヨーク」じゃなくて「シカゴ」がモデルになっているようです。(仮想都市 "Virtual City" としてのゴッサムシティ)
ドラマ "ER" でもお馴染みのループ(高架鉄道)が出てくるし、その「高架」という設定を活かしたカーチェイスが印象的な映画「フレンチ・コネクション」を連想させるシーンが多くてシカゴだと気付きます。
(同じSFXを駆使したカーチェイスでもマトリックスシリーズの晴天時のからっとした雰囲気とは全然別モノ)

ちょい前の映画だからレンタルしても買っても安いですね。
バットマンに対する予備知識無しで楽しめる、だけど「深い映画」になってます。おすすめです。


2012年8月25日

iAntivirus - 非常駐型のMacOS用アンチウイルスソフト

常駐型のアンチウイルスソフトは以前紹介した Sophos Anti-Virus for Mac を使っています。定義ファイルだけでなく本体も常時最新版に更新されていて心強いです。

シマンテックからノートン アイアンチウイルス(Norton iAntivirus)という非常駐型のアンチウイルスソフトが無料で利用できます。

無料ですし、現行バージョンから日本語に対応ということもあって利用してみました。


AppStore - iAntivirus
http://itunes.apple.com/jp/app/iantivirus/id523947195?mt=12



余計なソフトを入れないし、前述の常駐型と併用すれば良いかなと思いました。
(マルウェア対策用にMagicianというユーティリティを作ってる会社のウイルスチェックソフトを入れたらあまりにも余計なソフトをインストールするんで閉口モノでした)

以前は別の会社から iAntivirus というソフトが出てましたが、シマンテックの製品になったようですね。

起動すると更新情報を読みに行って・・・という感じで起動画面が出てきます。



「Facebookウォールの脅威をスキャン」できるのが良いですね。



ブラウザに飛んでブラウザ上での処理になります。
脅威は見つからなかったけど、こういうのが実装される程度には『被害』が出ているのでしょうね。



関連
Mac用のアンチウイルスソフト - Sophos Anti-Virus for Mac Home Edition
http://tiiduka.blogspot.com/2011/03/mac-sophos-anti-virus-for-mac-home.html
MacOS X 用アンチウイルスソフト紹介
http://tiiduka.blogspot.com/2010/07/macos-x.html

2012年8月24日

Dionne Warwick - "Original Album Series" 1960年代のアルバム集

"Original Album Series"は一気にそのミュージシャンの作品(アルバム)を揃えることができて便利なんですが、なんでこれが入っていて、これが入って無いの?というものもあり、玉石混淆という印象がありますが、やっぱり便利な存在で10タイトルほど買ってます。

今回購入したのはこちら。



Dionne Warwickディオンヌ・ワーウィック)のアルバムは一枚モノのベスト盤で済ませていたんですが、1960年代のバカラックを中心としたソングライターが提供した曲を多く含むアルバム集がそこそこ安いんで買ってみた次第。
アルバム単位で買うかと言われたら、そこまで好きじゃないですし、"Original Album Series"だからこそという感じ。(そういうミュージシャンっていません?)

ディオンヌ・ワーウィックと言えば1980年代のヒット、ホイットニー・ヒューストンの親戚という印象が強いのかもしれませんが、やっぱり真骨頂は1960年代かなと。
バート・バカラック制作の良質な楽曲を歌う人、つまりR&B歌手としてではなく、ポップス・シンガーとしてのディオンヌ・ワーウィックなわけです。

ディオンヌ・ワーウィックについては、過去に「ボサ・ノヴァの発明者はバートバカラック」という珍発言をしていたぐらいな方なんで、制作者の思う通りに歌う人という捉え方をしていた方が良いかと思います。(それぐれい「無邪気」な方なんだと)

で、5枚のアルバムですが、やはりよくできてますね。(同時期のアリサ・フランクリンと比べちゃ駄目です。あくまでもPopsとして)
バカラックソングだけでなく、ジミー・ウェッブとか同時期の「良質なポップソング」が収録されてます。




Disc 1 (Presenting Dionne Warwick – 1963)
  1. This Empty Place
  2. Wishin’ And Hopin’
  3. I Cry Alone
  4. Zip-A-Dee-Doo-Dah
  5. Make The Music Play
  6. If You See Bill
  7. Don’t Make Me Over
  8. It’s Love That Really Counts
  9. Unlucky
  10. I Smiled Yesterday
  11. Make It Easy On Yourself
  12. The Love Of A Boy



Disc 2 (Anyone Who Had A Heart – 1964)
  1. Anyone Who Had A Heart
  2. Shall I Tell Her
  3. Don’t Make Me Over
  4. I Cry Alone
  5. Getting Ready For The Heartbreak
  6. Oh Lord, What Are You Doing To Me
  7. Any Old Time Of Day
  8. Mr. Heartbreak
  9. Put Yourself In My Place
  10. I Could Make You Mine
  11. This Empty Place
  12. Please Make Him Love Me




Disc 3 (Make Way For Dionne Warwick – 1964)

  1. A House Is Not A Home
  2. People
  3. (They Long To Be) Close To You
  4. The Last One To Be Loved
  5. Land Of Make Believe
  6. Reach Out For Me
  7. You’ll Never Get To Heaven
  8. Walk On By
  9. Wishin’ And Hopin’
  10. I Smiled Yesterday
  11. Get Rid Of Him
  12. Make The Night A Little Longer




Disc 4 (The Windows Of The World – 1967)
  1. I Say A Little Prayer
  2. Walk Little Dolly
  3. The Beginning Of Loneliness
  4. Another Night
  5. The Windows Of The World
  6. (There’s) Always Something There To Remind Me
  7. Somewhere
  8. You’re Gonna Hear From Me
  9. Love
  10. What’s Good About Goodbye



Disc 5 (Valley Of The Dolls – 1968)
  1. As Long As There’s An Apple Tree
  2. Up, Up And Away
  3. You’re My World
  4. (Theme From) Valley Of The Dolls
  5. Silent Voices
  6. Do You Know The Way To San Jose
  7. For The Rest Of My Life
  8. Let Me Be Lonely
  9. Where Would I Go
  10. Walking Backward Down The Road



2012年8月22日

ポータブルCDプレイヤー(Panasonic SL-CT710)

パナソニックのポータブルCDプレイヤー、SL-CT710です。
2003年9月発売のモデルです。

AV Watch - 松下、デジタルアンプ採用MP3対応CDプレーヤー
-世界最長188時間再生。「デジタル リ.マスター」も搭載
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20030818/pana.htm

商品情報や仕様などはこちらを。
http://ctlg.panasonic.jp/product/info.do?pg=04&hb=SL-CT710
http://panasonic.jp/support/product/audio/SL-CT710.html


特長としては、デジタルアンプの搭載という点。
上蓋のパネルが美しいと言えるレベルになってます。


模様がとてもきれいです。


電源はDC4.5Vまたはガム電池2本、外付け電池ケース(単3電池2本)となっています。
単3形アルカリ乾電池のみでのCD-DA再生時間は約67時間となっています。

大きく開く上蓋はやっぱりPanasonicの良いところ。



上蓋の裏側はグレーの樹脂。リブ形状での補強は無し。


裏面にはストラップホール付き。手前にあるのはヘッドフォンジャックとラインアウト(光出力を兼ねる)、HOLDスイッチです。


DCジャックと電池ケース用の穴。
DC4.5VのACアダプタ、単3電池2本を収納する外付け電池ケースが使えます。


側面にはこういう風にスイッチが並んでいます。スイッチは照光式。



音楽CDを高音質で再生するには付属リモコンで耐震モードの切り替えを行う必要があります。
POS1よりPOS2の方が高音質になります。
(SONYのG-PROTECTION1がPOS2、G-PROTECTION2がPOS1に該当します)


PanasonicのポータブルCDプレイヤーはリモコンの互換性が乏しいので、設定するためには適合するリモコンが必要になります。似た形状だけど使えない(誤作動する)のでほんと大変。
SONYのポータブルCDプレイヤーの場合、リモコン端子が別になっていることもあり互換性が保たれているのとは大きな違いです。

後継モデルのSL-CT720との比較です。
左がSL-CT720です。


横から見た比較。(上がSL-CT720)
SL-CT710は照光スイッチが特徴で、SL-CT720はスイッチが薄くなりという違いがあります。


電池寿命などは取説より。



輸入CDを通じて身近に感じるアルゼンチン経済

時事通信 - アルゼンチンをWTO提訴=輸入制限の撤回迫る-日米
http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2012082100838
アルゼンチンは2008年11月、リーマン・ショックによる自国経済への影響を懸念し、輸入許可制度を開始。その後、段階的に対象を拡大し、今年2月からは工業製品や農産品など全ての品目について、輸入数量などの事前申請を義務付けている。(2012/08/21-20:33)

あー、とうとう発動ですか、という感も。
アルゼンチンは国内産業保護のために輸入品に対する制約が大きかった国。

おかげでアルゼンチン盤のCDが安価に市場へ流通して・・・という面もあったんです。
WOW HDの輸入盤でアルゼンチン盤がやたらと多いのもこれ。
日本でもHMVがアルゼンチン盤を扱っていて特集ページがこちら。

HMV ONLINE - アルゼンチン盤特集!
http://www.hmv.co.jp/fl/18/28/1/


普通のUS盤やUK盤より抜群に安いのに、クオリティーが 高いアルゼンチン盤のご紹介です。音楽は中身が勝負ですよね。この機会にアルゼンチン盤をお試しください。
生産国表示の部分などで少 しスペイン語表示されたものもありますが、中身のブックレット等はもちろん英語で印刷されています。基本的に普通の輸入盤と変わりません。

WOW HDに限れば、すべてのCDがアルゼンチン盤かと言えば、そうでもなくて「売れ筋」がアルゼンチン盤ってだけの話なんですけどもね。
(そんなに売れないマイナーなものやインディーズはUS盤やEU盤だったりしますし、アルゼンチン本国の音楽が揃ってるわけでも無いわけです)

自国産業を育成するという傾向(外貨を使わない傾向)があった国なので、日本のメーカーも工場を構えてアルゼンチンで生産(部品の輸入制限枠付き)というような状態だったわけです。
デフォルトも経験している国だけに、リーマンショック以降さらにという感じで、日本としてはそれじゃ敵わんというわけで、WTOへ提訴となったわけですね。


JETRO - 政府の輸入制限措置に苦慮−輸入事前審査には多少改善も− (アルゼンチン)
http://www.jetro.go.jp/world/cs_america/ar/biznews/4fa08f6cdafe8
2012年5月2日 サンパウロ発
 輸入事前審査制度が2012年2月に導入され、政府の曖昧な審査基準による運用で輸入が滞り、企業は対応に苦慮している。また、以前からの非自動輸入ライセンス制度は、政府が貿易収支黒字の確保、輸入品の国産代替化を実現するために、企業側との交渉材料にしているケースもあるようだ。
お隣のチリはTPP加盟国ですけど、もちろんアルゼンチンはTPPには関係してません。南米+中米のメルコスール(南米南部共同市場)というブロック経済圏を築いてます。


参考
在亜日本商工会議所
http://www.camarajaponesa.com.ar/04.html
JETRO - アルゼンチン
http://www.jetro.go.jp/world/cs_america/ar/

2012年8月19日

BS258 Dlife - ドラマ「ブラザーズ&シスターズ」シーズン3

BSの放送局、Dlifeで平日に放送しているドラマ「ブラザーズ&シスターズ」の録画消化が進み、ようやくシーズン3に。(シーズン4は8月24日からの放送です)

http://www.dlife.jp/lineup/drama/brothersandsisters_s3/



お金持ちがたくさん登場するアメリカのドラマなんですが、まぁ登場人物が多いだけにいろいろなエピソードが絡みあっていて、このドラマがシーズン5でほんとに終わったのかと驚きます。

視聴率でドラマが打ち切られるパターンは日本でも同じですが、人気があっても社会状況で打ち切りになる国でもあるし、これからどういう展開になるのか楽しみでもあります。

以前NHK総合で放送していたドラマ「ダーマ&グレッグ」を楽しみにしていたけど、まさかの打ち切り。Wikipediaによれば、
http://ja.wikipedia.org/wiki/ダーマ%26グレッグ
特にダーマを演じたジェナ・エルフマンは評判を呼び、ロン・ハワードやエドワード・ノートン、ジョー・ダンテなどの曲者監督から熱いラブコールが送られるほどだった。ジェナ以外でも人気医療ドラマ『シカゴ・ホープ』に参加していたトーマス・ギブソンや、彼らの両親を演じたベテランたちによって、作品は安定した質と視聴率をキープしていた。
とアメリカでも好評だったとのこと。
そこに9.11が発生します。
しかし、2001年に起きた同時多発テロの影響により状況は一変。厳粛したムードの中では、純粋に楽しさを追求するコメディは不謹慎とみなされるようになり、2001年から2002年における低視聴率を原因にシーズンは終了することとなった。同時期にはやはり人気コメディ番組だった『スピン・シティ』も終了している。

自粛する空気」というものは日本の専売特許だと思ったらそうじゃないんですよね。
空気、空気と言うけど縁遠そうなアメリカという国でも起きていたわけです。

あと「同時多発テロ」という日本語もおかしくて、「同時多発テロ」って呼び方は日本だけ。
中文でも「袭击事件」で襲撃事件。
同時に多発した印象があった当時の報道がそのまま定着してしまった言い方。

閑話休題。「アリー・my Love」や「ビバリーヒルズ青春白書」のような「金持ちドラマ」へのアンチとしての「ダーマ&グレッグ」もどこかで再放送してくれないもんでしょうかね。

グレッグ役のトーマス・ギブソンは現在Dlifeで放映中の「クリミナル・マインド FBI行動分析課」に出演してます。

アメリカの俳優さん、テレビドラマと映画には大きな壁というか溝(映画が格上でテレビは格下という感じのもの)があるように思いますが、クリント・イーストウッドだってテレビで人気が出たんだし、最近の例でも「ビバリーヒルズ青春白書」に出演していたヒラリー・スワンクの例(イーストウッド監督作ですね)もあるし、「ER」に出演していたジョージ・クルーニーの例も。
逆に映画からテレビへという例(マーティン・シーンなど)も多いですね。人気と年齢にもよるのか。
やっぱり壁なのか溝の存在は感じます。

2012年8月17日

Donald Fagen - "Sunken Condos" 寡作な方の4枚目ソロ

ドナルド・フェイゲンのソロアルバムが秋にリリースされるそうです。
Amazon.co.jpでも予約受付が始まってます。


とにかく寡作な方なので、やっと4枚目のソロアルバム。
http://ja.wikipedia.org/wiki/ドナルド・フェイゲン
ソロ・アルバム一覧
  • 1982年 The Nightfly 「ナイトフライ」
  • 1993年 Kamakiriad 「カマキリアド」
  • 2006年 Morph the Cat 「モーフ・ザ・キャット」

リリースタイミングとしては6年振り。前作のあたりではスティーリー・ダンとしての活動(アルバム "Everything Must Go" 2003年)もあったんで、「久しぶり感」はそんなでもなかったけど、今回は久しぶりだなぁという感じがします。

アルバム「ナイト・フライ」を買ったのは中学生の時で、珍しく「まとめ買い」(と言っても2枚ですけど)したんで今でもレコード屋さん(水戸駅前のビルに入っていたヤマギワ)の雰囲気など思い出します。(一緒に買ったのはベニー・グッドマンの廉価盤)
ナイト・フライのポスターもらって、部屋に貼ったまんまだったりしますし。

スティーリー・ダンは逆に追体験でして、「ガウチョ」や「Aja」を買ったのはその後。
スティーリー・ダンのアルバムで一番好きなファースト「キャント・バイ・ア・スリル」を聴いたときはこの音をあの時代(1972年)に作ってたのか、と驚いたりしたもの。

ま、そんなこんなで今回も迷わず買います。寡作すぎてリリースタイミングを追えない(いつの間にかリリースされてた)という方が多いんですが、今回は早めに知ることができてどんなアルバムなんだろうかとわくわく。



2012年8月15日

BS258 Dlife - ドラマ「ブラザーズ&シスターズ」

BSデジタル放送のDlifeで放送しているアメリカのドラマ「ブラザーズ&シスターズ」を録画したまんまで放置してたんですが、ここ数日で消化してます。

月〜金曜の午後1時から放映してます。(無料放送局です)
http://www.dlife.jp/lineup/drama/brothersandsisters_s1/



シーズン1の途中からの毎回録画してたんですが、
と、自分としてツボドラマに出演していた方々が揃って出ているドラマということで録画をしてたという次第。

USでは2006年から2011年(シーズン5)に放送されたようですが、現在の放送はシーズン3の後半。

あとで観ようと思ってそのままにしてたんですが、さすがに結構な量になってきたので、とりあえず何話かを観てから消すかと思ったんですが、結局面白くて全部観ることに。(まだシーズン2の前半なんですが)

出演者が多すぎ、出演者のクセが強すぎ、関係がややこしいとかいろいろあるんですが、関係性だけわかってしまえば何とかなります。

「アリー」とか「ビバリーヒルズ青春白書」みたいな『金持ちたちがたくさん出てるドラマ』ではあるんですが、2006年開始のドラマということもあってイラク戦争(アメリカのイラク侵攻)に末の弟(薬物依存も経験)が出征し負傷、次女(キャリスタ・フロックハート)と大統領選挙に出馬を予定している共和党の上院議員(ロブ・ロウ)が結婚してとか、次男はゲイの弁護士という設定だったりと現代アメリカ社会を反映したものになっています。(ただの『金持ち出演ドラマ』だったらそのまままとめて消してたと思います)

ロブ・ロウは「ザ・ホワイトハウス」で民主党大統領のスピーチライター役だったけど、こっちのドラマでは・・・みたいな感じが面白い点でもありますね。

あと、映画「蠅の王」の主演、バルサザール・ゲティが長男役で出てます。どっかで見た顔だと思ったらすっかりおっさんになってました。

2012年8月13日

ヘッドフォン - SONY MDR-ZX650

前回書いた通り、MDR-Z500DJの後継モデルがMDR-ZX650なんじゃないのか?ということで価格も落ち着いてきたこともあって入手しました。やっぱり赤でしょ、ということで赤い平たいケーブルがポイント。


SONY MDR-ZX650
http://www.sony.jp/headphone/products/MDR-ZX650/


SONY MDR-Z500DJ
http://www.sony.jp/headphone/products/MDR-Z500DJ/


仕様を比較したもの。


MDR-Z600ではエージングを「これでもか」というぐらいやらないと本来の音が出なかったけど、MDR-ZX650もその傾向はありますね。(MDR-Z500DJは中古購入だったので不明ですが)


以下はMDR-ZX650とMDR-Z500DJを比較しながら。

左がMDR-Z500DJです。
MDR-ZX650のハウジング表面はSONYロゴだけ。シンプルです。


ハウジングを支えるパーツも同じもののように思えます。
(補強のリブが見えるように裏側を写してます)


上がMDR-ZX650です。右側を示すRマーク。
ハウジングと平行の面にあるRマークはMDR-ZX650は赤い色になっていて左右がわかりやすくなってます。(ケーブルが左片出しなので間違えないと思うんでデザイン面だけですが)


左側はヘッドバンドを伸ばしてみました。やっぱり同じような部品ですね。


ハウジング部を平らにすること(スイーベル)もできますが、こういう形に畳むこともできます。


こちらはスイーベルにしてみた状態。




パッドは生地が薄いもの。肉厚の生地が好きなんでこの点は不満。

MDR-ZX650の1.2mという長さはさすがに部屋で使うにはちょっと短いんで延長して使ってます。
MDR-Z500DJはカール状のケーブルで約3mでしたからポータブル機器で使うには重いし邪魔。そういう意味では改善なのかも。
ケーブルは平形のきしめん状のもの。長さは1.2mなのでポータブル機器向けなんでしょうかね。プラグもL型のミニステレオですしね。


音は上下ともに出ますが低音寄りです。明るめ・暗めで言えば明るめの音。
iPodやポータブルCDプレイヤーと組合せて使うには十分なレベルかと思います。

せっかく短くなったケーブル、デザインに気を遣ったモデルなんで外用でがんがん使えるかと思いますが、DJモデルもどきなんで過度な負荷を与えると壊れると思います。(MDR-Z700DJのような耐久性は無いと思います)

オーディオテクニカのATH-PRO500MK2がライバルになるんでしょうか。
デザインは好みの問題かもしれないけど、ATH-PRO500MK2はケーブルが脱着式(ストレートとカールの2本を同梱)ですし、悩みどころかも。


関連
ヘッドフォン - SONY MDR-ZXシリーズのややこしさ
http://tiiduka.blogspot.com/2012/08/sony-mdr-zx.html
ヘッドフォン - SONY MDR-Z500DJ
http://tiiduka.blogspot.com/2012/06/sony-mdr-z500dj.html
ヘッドフォン SONY MDR-ZX100
http://tiiduka.blogspot.com/2011/03/sony-mdr-zx100.html



ヘッドフォン - SONY MDR-ZXシリーズのややこしさ

ソニーのヘッドフォンはロングセラーのものが多かったんですが、タイでの災害の影響なのか、ラインナップがどんどん変更になってます。

MDR-ZxxxシリーズはMDR-ZXxxxシリーズに順次置き換えと思ってましたが、MDR-ZX500が早々にラインナップから外れ生産完了。

SONY MDR-ZX500
http://www.sony.jp/headphone/products/MDR-ZX500/



生産完了になってから投げ売りのような値段で買われた方もいらっしゃるようでうらやましい限り。

MDR-ZXシリーズはMDR-ZX100とMDR-ZX300を所有していますが、ZX700と同様にハウジング部の回転(スイーベル)が無かったしコンパクトに畳めるわけでも無いし、ZX700だけで良いという判断なんでしょうか。(MDR-ZX500は店頭配布のカタログからも消えてますね)

開放型のSONY MDR-MAシリーズのようなわかりやすさがMDR-ZXシリーズには無いというのはどうしたことかと。
MDR-ZX500とZX700は別のシリーズにしておけば今回追加になったMDR-ZX650とZX600の位置づけもわかりやすいものになっていたのではないかと思う次第。

SONY MDR-ZX650
http://www.sony.jp/headphone/products/MDR-ZX650/



MDR-ZXシリーズについてはあんまり良い印象が無かったんです。

MDR-ZX100は値段を考えれば健闘しているんでしょうが、同時期に出たオーディオテクニカATH-SJ11の出来が良かったんでそれと比較すると上下の音は出ていないし特徴らしい特徴の無い無難な音という印象。

MDR-ZX300はMDR-ZX100に低音をプラスという感じで値段を考えるともうちょっと面白い音でも良かったんじゃないのかなと。(オーディオテクニカのATH-SJシリーズと同時期に発売だったのでどうしても比較しちゃいます)

MDR-Z600というヘッドフォンを愛用しており(一時期はこればっかりだったというヘッドフォン)、上位モデルのMDD-Z700DJと下位モデルのMDR-Z500DJも使っていますが、MDR-ZX650、MDR-ZX600の位置づけがどうなっているのかが疑問でした。

型番で考えれば、「MDR-Z600→MDR-ZX600」で「MDR-Z700DJ→MDR-ZX650」なのかなと思っていました。また、ケーブルが両出しのMDR-ZX600はDJ用途を考慮していないけど、MDR-ZX650は片出しでDJ用途を考慮しているというのもその理由。

しかし、そうじゃなかったんですね。
MDR-Z600とMDR-Z700DJの後継モデルは空白のまんまということのようです。

Webに出ている製品情報の仕様を比較してみました。
(以前はOpenOfficeで表を作成→Bloggerの編集画面で貼り付けすれば表になったんですが、仕様変更なのかバグなのかうまくいかなかったんで画像で)


こうやって比較してみると、MDR-Z500DJ相当品がMDR-ZX650であるということがわかるかと。

関連
ヘッドフォン - SONY MDR-ZX650
http://tiiduka.blogspot.com/2012/08/sony-mdr-zx650.html
ヘッドフォン SONY MDR-ZX100
http://tiiduka.blogspot.com/2011/03/sony-mdr-zx100.html
ヘッドフォン SONY MDR-Z700DJ
http://tiiduka.blogspot.com/2011/07/sony-mdr-z700dj.html
ヘッドフォン - SONY MDR-Z500DJ
http://tiiduka.blogspot.com/2012/06/sony-mdr-z500dj.html


MDR-ZX500のホワイトは今も破格で売ってますね。
送料込みで2980円ですからお得です。



発売してからちょっと待てば安くなるというセオリー通り、MDR-ZXシリーズの新しいモデル、MDD-ZX600とMDD-ZX650も買いやすい値段になってきましたね。

2012年8月11日

消化映画 - 「PLANET OF THE APES/猿の惑星」(2001年)

久々に消化映画の話。
図書館で借りてきたDVDで視聴。
猿の惑星」というSF物語をティム・バートンが2001年に「再創造」したものとのこと。

PLANET OF THE APES/猿の惑星 - goo 映画
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD28/index.html

「そこに至るまで」「解決法」がオリジナルと異なるんで、別モノと考えてよいかと。

ティム・バートンは、1989年のBatman(音楽はPrinceが担当。当時、映画館でちゃんと観ました)で知った映画監督ですけど、リメイク好きな方なんでしょうか。

で、この映画、オリジナルの映画「猿の惑星」(1968年)を知らない人でも楽しめる映画になってます。この映画だけで完結してますんで。

以前観たオリジナル版「猿の惑星」と比較すると、ご都合主義がやたらと鼻につくのと、120分という長い映画の割に伏線と思ったところを回収できぬままという冗長に感じる面も。
  • オリジナル版でもそうでしたが、なんで普通に英語を話しているの?(猿人も人間も!)
  • アメリカという国から見た視点ですべてが描かれているのはなんで?
という部分がやっぱり引っかかります。

1968年と2001年では時代背景が違うのに1968年版と2001年版では後者が薄っぺらいものになっているのは「対立構造」が解消されたからなんでしょうか。

1968年当時はヴェトナム戦争(ヴェトナムとアメリカの戦争)が激化していた頃ですし、アメリカと共産国との対立(US vs USSR、US vs Cuba、US vs China・・・)もあった頃。

2001年といえば、9.11に大事件が起きますが、それまでは「USの一人勝ち」だった時代。つまりは俺様の思うとおり、という時代。
2012年に同じ「猿の惑星」を「再創造」したとすれば、USとムスリム諸国との関係が反映されるんでしょう、きっと。

伏線と思われる部分の未回収というか、伏線と思わせておいてなんら未消化に終わった部分は結構あって、
  • 「人間」の若者がなぜあんな風に動いて、やっぱりあーなって、主人公を危険な目に遭わすのか(結局、彼はなんだったんだ)
  • 「人間」の女性(とてもわかりやすくてブロンドの長い髪というアイコン)は結局なんだったのか
最後にはオリジナル映画のような「どんでん返し」があるんですけど、オリジナルの「そう来たか!」(それでもUSご都合主義ではありますが)に対し、もっとあからさまなUSご都合主義。

まぁUS制作の映画なんで仕方が無いんでしょうけど、もうちょっと深みというものが欲しかったと思います。
図書館にあるんだったら借りてみては?というレベルかな。




こっちは1968年のオリジナル

2012年8月10日

AmazonでOPAMPを売ってる時代

電子部品といえば、専門店や代理店で買うもんだと思ってましたが、Amazon.co.jpでオペアンプ を売っているんですね。

アナログデバイセズとテキサスインスツルメンツの限定された商品ではありますが、単価としてはかなり安い部類じゃないかと思います。(送料は掛かりますが)

#2012.8.14追記
TIのオペアンプを追加。アナデバだけじゃないかったんですね。




続・Audinst製品に見られる”Head-Fi”ロゴ

先日、Audinst製品の "Head-Fi" ロゴについて書きましたが、さきほど確認したらロゴが消えてました。

Audinst英文
http://www.audinst.com/en/


日本の代理店
http://www.wisetech.co.jp/brand/audinst/



ということで、ロゴ問題は解消ということで。

#箱のロゴはそのまんまかもしれません。
#HUD-mx1の取説での記述はそのまんまのようです。

2012年8月9日

The Beach Boys - 同時代の"The Beatles"と比較



ビーチ・ボーイズ(The Beach Boys)の作品について先日ちょっと書きましたが、"Pet Sounds" はたしかに良いアルバムだと思うけど、他のアルバムを知った上での方がより楽しく聴くことができるんじゃないかと思います。
ブライアン・ウィルソンという人の才能が開花したアルバムではあるけども、それだけがビーチ・ボーイズじゃないしという部分があるわけですよ、どうしても。

この一枚だけ聞いておけばというのは難しい話。経歴の長いバンドだし、アルバムを量産していたバンドでもあるのでそれは無理かと。(これは Rolling Stones にも言えることかと)

1960年代のキャピトル時代の作品だけでもいいんで全部揃えて欲しいってのがほんとの気持ちではあるんですが、さすがに全部となると大変ですもんね。
(リプリーズへの移籍後のアルバムも容易に入手できるようになったんで、それも含めて全部と言いたいけど、リプリーズ以降には明かな「駄作」もあるんで、全部がお薦めとは言えません)

ビーチ・ボーイズの場合、いわゆる「ベスト盤」が多数出ていて逆にどれを選べば?という状態なのがこれまた難しくしているように思います。
以前だったら1974年に出た "Endless Summer" と 1975年に出た "Spirit of America" を買っておけばという感じでしたけど、その後もたくさんの類似「ベスト盤」、いろいろな切り口の「ベスト盤」が出ているんで困った状態。
(ビートルズだったら「赤盤」と「青盤」買っておけばみたいな感じで済むんですけどもね)

「キャピトル時代」で「スタジオ録音」のアルバムだけでもこんなにあります。

http://ja.wikipedia.org/wiki/ザ・ビーチ・ボーイズの作品
スタジオ・アルバムより(年、邦題、原題の順)
1962 サーフィン・サファリ Surfin' Safari
1963 サーフィン・U.S.A. Surfin' USA
1963 サーファー・ガール Surfer Girl
1963 リトル・デュース・クーペ Little Deuce Coupe
1964 シャット・ダウン・ヴォリューム2 Shut Down Volume 2
1964 オール・サマー・ロング All Summer Long
1964 ザ・ビーチ・ボーイズ・クリスマス・アルバム The Beach Boys' Christmas Album
1965 ザ・ビーチ・ボーイズ・トゥディ The Beach Boys Today!
1965 サマー・デイズ Summer Days (and Summer Nights!!)
1965 ビーチ・ボーイズ・パーティ Beach Boys' Party!
1966 ペット・サウンズ Pet Sounds
1967 スマイリー・スマイル Smiley Smile
1967 ワイルド・ハニー Wild Honey
1968 フレンズ Friends
1969 20/20 20/20


1962年のデビュー以降、年3枚(1964年はライブ盤も出ているんで年4枚!)というペースでアルバムをリリースしていたわけでやっぱり凄いよなと思います。(そのプレッシャーでブライアンは〜と続くわけですが・・・)

これらのアルバム、確かに穴埋め的な曲が入っていたりする部分もあるけれど、それはそれ。「サーファー・ガール」〜「ペット・サウンズ」までは誰にでもおすすめ。捨てアルバム無しと言い切れます。
ペット・サウンズ以降のアルバムもキャピトル時代という括りであればどれも十分なレベル。1968年リリースの「フレンズ」はサイケデリック+ソフトロックの隠れた名盤です。
(なのでこれらのアルバムは2in1+ボーナストラック形式でリリースされているものがお買い得)


音楽的な進化という意味では "Today!" が ビートルズで言うところの "Rubber Soul" 的な位置づけ。(ブライアン・ウィルソンの「スタジオ引き籠もり」がここから)続く "Summer Days (And Summer Nights!!)" はそれをより進めた形でこれまたビートルズで言えば "Revolver" 的な位置づけとでも言いましょうか。
初期の作品はベスト盤で済ませても良いけど、この2枚はぜひアルバムとして聴いて欲しいと思います。

で、ビートルズで言うところの "Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band" 的な位置づけに "Pet Sounds" があると喩えるとわかりやすいのかなと。
(わかりにくくなったとしたらごめんなさい)



実際の時系列ではこうなります。

ビートルズの "Rubber Soul" に刺激を受けて "Pet Sounds" を制作したり、ビーチ・ボーイズに刺激されて "Revolver" を制作したりと、互いに意識していたわけですし、年表という形で比較をしてみました。


「シングル」全盛期からのスタートになるので迷ったんですが、シングルだとチャートアクションも含めてになるし、ここは「アルバム」単位で。
ビートルズはUK盤でのもの。ビートルズのUS盤は発売元のキャピトルが編集したアルバムですが「比較」なのでご勘弁を。(青文字=ビーチ・ボーイズ関係、赤文字=ビートルズ関係)
  • 1940年10月9日 John Lennon 誕生
  • 1942年6月18日 Paul McCartney 誕生
  • 1942年6月20日 Brian Wilson 誕生
  • 1962年10月1日 The Beach Boys - "Surfin' Safari" 発売
  • 1963年3月22日 The Beatles - "Please Please Me" 発売
  • 1963年3月25日 The Beach Boys - "Surfin' USA" 発売
  • 1963年9月16日 The Beach Boys - "Surfer Girl" 発売(ブライアン・ウィルソンのプロデュース開始)
  • 1963年11月22日 The Beatles - "With The Beatles"
  • 1963年10月7日 The Beach Boys - "Little Deuce Coupe" 発売
  • 1964年3月2日 The Beach Boys - "Shut Down Volume 2" 発売
  • 1964年7月10日 The Beatles - "A Hard Day's Night " 発売
  • 1964年7月13日 The Beach Boys - "All Summer Long" 発売
  • 1964年10月19日 The Beach Boys - "Beach Boys Concert" 発売
  • 1964年11月9日 The Beach Boys - "The Beach Boys' Christmas Album" 発売
  • 1964年12月4日 The Beatles - "Beatles for Sale" 発売
  • 1965年3月8日 The Beach Boys - "The Beach Boys Today!" 発売
  • 1965年7月5日 The Beach Boys - "Summer Days (And Summer Nights!!)" 発売
  • 1965年8月6日 The Beatles - "Help!" 発売
  • 1965年11月8日 The Beach Boys - "Beach Boys' Party!" 発売
  • 1965年12月3日 The Beatles - "Rubber Soul" 発売
  • 1966年5月16日 The Beach Boys - "Pet Sounds" 発売
  • 1966年7月11日 "Best of The Beach Boys" 発売(Pet Soundsに合わせ、レコード会社が勝手に発売したもの
  • 1966年8月5日 The Beatles - "Revolver" 発売
  • 1967年7月5日 The Beatles - "Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band" 発売
  • 1967年9月18日 The Beach Boys - "Smiley Smile" 発売
  • 1967年11月27日 The Beatles - "Magical Mystery Tour" 発売
  • 1967年12月18日 The Beach Boys - "Wild Honey" 発売
  • 1968年6月24日 The Beach Boys - "Friends" 発売
  • 1968年11月22日 The Beatles - "The Beatles" 発売
  • 1969年1月13日 The Beatles - "Yellow Submarine" 発売
  • 1969年2月10日 The Beach Boys -  "20/20" 発売
  • 1969年9月26日 The Beatles - "Abbey Road" 発売(ビートルズの最後の録音)
  • 1970年5月8日 The Beatles - "Let It Be" 発売
  • 1970年5月 The Beach Boys - "Live in London" 発売(UKでのリリースが先行)
  • 1970年8月31日 The Beach Boys - "Sunflower" 発売(リプリーズ移籍後の初アルバム)
  • 1971年8月30日 The Beach Boys - "Surf's Up" 発売

ビーチ・ボーイズのデビューからビートルズの解散あたりまでを時系列にしてみたわけですが、なかなか面白い結果になったかと思います。
(時系列での比較ってやってそうでやってないかもということでやり始めたら結構大変でした)

やはりブライアン・ウィルソンという人の才能が開花した時期、アルバムで言えば1963年の "Surfer Girl" から "Summer Days (And Summer Nights!!)" までの勢いはすごいなと思います。

あと、ブライアンはポールと同い年(誕生日が2日しか違わない)という点と、Beatlesには George Martin がいたけど、Beach Boys にはそのような存在がいなかった(ブライアンは Phil Spector を尊敬してたけどPhil Spectorからは冷たく扱われて・・・)というのもありますね。

ということで、ビーチ・ボーイズとビートルズを比較すると、USとUKの違いとかもあるんでしょうが、ビートルズは恵まれていたんだなぁと思います。ビーチ・ボーイズは Hal Blaine らの豪華なスタジオミュージシャンが参加していたという面もありますけど、それでもビートルズはいろいろ恵まれていたんだなと。(実力、人気が備わっていた上にツアー活動を止めたり、レコード会社との関係も良好だったという点などなど)

 
ビーチ・ボーイズの入門用だとこの一枚からというのが良いかと思います。
30曲入っていて1000円以下なのでお得度も高いです。

ビートルズで言うところの "The Bearles 1" みたいな存在。
こっちはNo1ヒット集じゃないですが、最近のコンピレーション盤なので幅広い年代から選曲されています。(ココモも入ってます)



次に特におすすめの時期のアルバムを。(オリジナルアルバム)
Pet Sounds以外は"2in1"なのでお得です。(2001年デジタルリマスター盤)



これも2in1仕様です。余裕があればぜひ。
初期のサーフィン、ホットロッドの楽曲はやはり外せません。



未完成だった "SMiLE" の破片ではあるんだけど、輝く破片の数々。Smiley Smile と Surf's Up は "SMiLE" がリリースされてからもやはり名盤。



で、その "SMiLE" を2004年に「完成」させたブライアン・ウィルソンのアルバムも必聴。



"SMiLE" の破片を2004年にブライアンが「完成」させたものをベースに、当時の破片、その後のアルバムに収録されたものを組み合わせたのが "Smile Sessions"。
やはりこれは上級者向けだと思います。(「これから」の人にビートルズ・アンソロジーをすすめないのと同じ理由)



日本盤だと紙ジャケだったり萩原健太さんが入魂のライナーノーツが入っているんで、余裕がある方は日本盤がおすすめです。